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『琉大祭における未成年者大量飲酒問題』とは一体なんだったのか?
■「琉大祭未成年者大量飲酒事件」を振り返って。
みなさま、ご記憶でしょうか。2003年11月の『第53回琉大祭』で、模擬店などをやっていた学生たちが、中学生や高校生など500名近くの未成年者にお酒を売ってしまうという事件がありました。新聞などでも大きく報道され、あわてた大学側は、琉大祭の中止を決定。しかし、いかにも体面をとりつくろうだけのやり方に、学生たちは激しい違和感を覚えます。その後、この問題で、学内はかなりすったもんだしました。
琉大祭は、中止されていた早稲田祭同様、特定セクトの影響を強く受けた自治会が中心となった、琉大祭実行委員会による主催となっていました。琉大祭の中止発表に対し、琉大祭実行委員会(特定セクトの人たち)は、「学生の自治権を奪うもので、断じて許すわけにはいかない」と、大学に学祭の中止撤回を要求しました。
これに対して、琉大祭の参加団体を含めた一般学生が、琉大祭実行委員会の姿勢に強く反発します。「事件を起こした責任を棚に上げて、なんの反省もなく、ただ学祭の中止撤回を求めようとする態度はおかしい」「まずは今回の事件に対する社会的な責任を果たすことが第一だ」「大学生として、今回の事件に対してきちんとけじめをつけたい」という声が強まりました。そこで、琉大祭実行委員会とは別に、琉大祭での問題を話し合う組織を作ろうということになり、有志の学生が「琉大祭検討委員会」を立ち上げました。ここでは、「学生自身が今回の事件に対する対応を考える。そしてどうやって責任を取るのか考えるまで、大学は中止決定を待ってほしい」と大学側に働きかけ、自分たちはどうすればいいのか、何ができるのかを毎日議論しました。
しかし、あくまで主導権を握ろうとする琉大祭実行委員会(特定のセクトの人たち)との対立があったり、検討委員会の中でも考え方に相違があったりで、なかなか意見がまとまりません。結局、中止して責任を果たしたことにするという、大学の方針に押し切られてしまいます。琉大祭中止決定までの舞台裏には、このような学生同士、大学側との長い話し合いがありました。あと味の悪い結果にはなりましたが、ふだんはのんびりしていてもやるときはやる、そんな琉大生気質が表われた出来事だったのではないかと思います。
■「琉大祭未成年者大量飲酒事件」概要
2003年11月に行われた『第53回琉大祭』において、琉大生が中学生や高校生など、未成年者にアルコールを販売するという事件が起きました。この事件は、飲酒した中学生が二日酔いのまま翌日学校に登校したため、表面化することとなりました。
事態を重く見た中学校側が調査した結果、同校だけで150人もの生徒が琉大祭で飲酒していたことが明らかになりました。その後、あわてた教育委員会が調査した結果、合計で500人近い未成年者がアルコールを口にしていたことが判明したという事件です。
この事件は全国ニュースにも大きく取り上げられ、ヤフーのトップページにも扱われたため、県内外から社会的に大きな批判を集め、翌年(平成16年度)の琉大祭は中止することとなりました。久米さんは「中学生にお酒を飲ませちゃまずいでしょ」と言って笑ってました。
では、一体何故このような大量の飲酒問題が起きたのか。そのあたりを考えてみたいと思います。まず、沖縄では中学生や高校生がみんなで集まって飲酒するという習慣があります。例えば、体育祭や文化祭の打ち上げ、その他クラスの集まりごととなると、そこに泡盛があることはガンダムにアムロがついてくるがごとくごく普通の風景です。地域差もありますが、中学では2割程度、高校卒業の年齢までには、ほとんどの生徒が飲酒を経験しているというのが沖縄の現状ではないでしょうか。
このような環境ですから、大学生が未成年者にお酒を売ってしまうという、沖縄以外の人からすると信じられないようなことが琉大祭では過去何年も続いていたと思われます(実際そうです)。「今日はお祭りだから大丈夫」、「飲まないと帰さないよ」などと飲酒を勧めたどうしようもない学生もいたようですが、基本的には未成年者が自発的意思によってアルコール類を購入したと思われます。もちろん琉大祭だけに限らず、他のお祭りなどにおいても推して知るべきです。むしろ、今までこのような未成年者の飲酒問題が大きくならなかったことが不思議です。これは沖縄という土地柄の影響が強いのではないかと思われます。
これらの事情を頭に入れた上で考えると、今回琉大祭を中止しただけでは、未成年者の飲酒問題に関して何も解決しないことは明らかです。今後、琉大祭でのアルコール取り扱いが一切なくなったとしても、生徒たちはどこか別の場所で飲むだけです。抜本的に解決するには、学校・地域・親が連携して、未成年者に飲酒をさせない動機付け・環境作りをすることが大事だと思うのですが、多くの県民がこれだけ全国的に問題になったにもかかわらず、あんまり真剣に考えていないあたり、県民性がうかがえます。
何だか、誤解を招くような文章を書いてしまいました。決して自己弁護しようというのではなく、今後2度とこのような未成年者の飲酒問題が起きないようにするには今後どうしたらいいのかを考えてたら、こんな文章になってしまいました。県民性という言葉でひとくくりにしてしまったりと色々問題の多い文章です。ご意見、ご批判甘んじて受けますので、掲示板にどうぞ。
■「琉大祭未成年者大量飲酒事件」時系列順詳細
☆はじめに
先の琉大祭で、未成年者の大量飲酒を起こしたことは、管理人自身、一琉大生として痛恨の極みであります。
来年度の琉大祭は中止になりましたが、これで終わりではなく、これからも真摯に飲酒問題に取り組みます。
☆琉大祭を企画実行したのは誰?
まずこれからの話しを分かりやすくするために、はじめに関係を少しまとめておきます。
琉大祭を企画・開催したのは琉大祭実行委員会です。この琉大祭実行委員会を実質的に指揮していたのが自治会(中心は革○)です。また琉大祭実行委員会には各参加団体も含まれていますので、琉大祭実行委員会が100%自治会=革○ということでないのですが、実質的に自治会の指揮下にありました。
そして大学側が学生と話し合うときの交渉団体をしているのが、
1、自治会=執行部と呼ばれる中心は革○
2、文化団体連合会(自治会中心)
3、体育団体連合会(自治会中心)
4、琉大祭実行委員会(自治会中心)
の4チャネルになります。このように、自治会=革○以外に、大学当局と交渉するパイプが今までなかったことが今回・今後の最大の課題になると思います。
☆琉大祭前後(11月8,9日)
第53回琉大祭は2003年11月8〜9日に行われた。
琉大祭は200以上の出展団体と、およそ4万人(琉大祭実行委員会発表)の学生・住民を動員した。
また参加団体のうち7割程度の団体が模擬店を出展していたと思われる。
☆その後の経過
琉大祭翌日、宜野湾市内の中学生が二日酔いで学校に行き、琉大祭での飲酒発覚。
中学校側が調査したところ、同校だけで140名の生徒が飲酒をしていたことが明らかになった。
☆マスコミ報道(同16日)
中学生大量飲酒を受け、県内テレビ・新聞が16日付朝刊事件を報道。また一部本土紙や、事件を報道した琉球新報と提携しているyahoo!がトップページでこの問題を取り上げる。2ちゃんで叩かれる。
☆大学側の反応
事件報道を受け、琉球大学の森田学長は琉大祭の中止を決定する。(この時点では事実関係は明らかになっておらず、報道を受けてのものであった)
☆学生の反応
琉大祭実行委員会・自治会が、大学側は飲酒を口実に学生の自治を奪おうとしている、と猛反発。
断固として大学に中止撤回を求めていくことを宣言。
☆次々に明らかになる問題
他の中学校でもアンケートをしたところ、続々と出てくる未成年の飲酒。
未成年だからと飲酒を断った子供に、「今日はお祭りだから大丈夫」,「(お酒を)飲まないと帰さないよ」など学生の迷言が連発(事実かどうかは不明)。落ち着いてきた状況に燃料を投下してしまったのは誰の目にも明らかだった。学生は激しく鬱になる。琉大=DQN確定、首つって氏ね、とネット上で叩かれる。また小学生に飲酒を勧めたことも発覚し、事態はさらに悪化する。
☆大学側の対応
大学側は来年度の琉大祭を中止するために、大学の最高意思決定機関である「評議会」を開催する。
しかし、マスコミ報道だけが情報ソースであり、それを鵜呑みにして中止するのはいかがなものか、ということになり、大学が独自に調査委員会を設置、調査結果を元に次年度琉大祭開催の可否を決定することになる。調査期間は2週間をめどにし、12月の頭に結論を出すこととなる。また、大学側は中学校に対し謝罪する。
☆学生側の対応-その1(21日頃)
琉大祭実行委員会は、大学に対し開催中止の撤回を求める運動を開始。署名を集め始める。
また21日に(琉大祭)参加団体総会を開き、学生に「大学の横暴に対し、抗議の声をあげていく」ことを提案。
このとき実行委員会側は、同内容の決議案を提出、採択を図ったが、あまりにも自己中心的・論理飛躍な内容に学生側が猛反発。このような事態になってしまったことに対する責任を取らないで、琉大祭の開催だけを求めていくのは道義的にも許されない。これからどの面下げて町を歩けばいいのか、となり総会は紛糾。決議案は採択されずに終わる。
☆学生側の対応-その2(同21日以降)
このような琉大祭実行委員会側の態度に衝撃を受けた学生有志が、もっと学生自身も考え、話し合わなくてはいけない、として独自の行動を模索。琉大祭実行委員会とは別の組織をつくり、琉大祭問題について考えることにして、学生に参加を呼びかける。
ここからは、新しく出来た学生団体と琉大祭実行委員会などについて説明します。
☆学生団体設立の動き(同25日)
琉大祭実行委員会の態度に痺れを切らした某参加団体が中心となって、琉大祭問題を考える参加団体有志を集め25日に第1回の会議を開催した。
今回の琉大祭で、未成年者の大量飲酒という問題を引き起こし、琉大に対する信頼・評判を地におとす結果になってしまった。まず、今回迷惑をかけた中学校や高校、そして地域に心からの反省を示す必要があるのではないかということが意見として多くあげられた。
そして責任問題も含めて、これからどうすれば琉大が信頼を回復しえるか、良くなるのかを真剣に考えなければならない、ということで議論が進んだ。そのための組織として本日『琉大祭検討委員会』を設立することが了承された。
もし、琉大をよりよくするための過程として琉大祭があるのであれば、そのあり方を真剣に考えた上で開催することも、ひとつの責任の取り方なのではないか、というところで、時間の都合上会議は終了した。
この時、団体の活動主体がどうなるのか、どのような立場で意見を発信するのか説明しなかったことが後の不毛な議論を招くことになるとは想像だにしていなかった…
☆琉大祭検討委員会その後(同26日)
とにかく大学側が予定している、12月2日の段階で琉大祭中止を決定するのは急すぎる。そこで大学側に
1、大学側は一度学生と対話の場を設けてほしい。
2、現段階での琉大祭中止を取りやめて、学生が考えるまでしばらく猶予をくれ。
この2点を求めて、署名活動を行うことを決める。
まだ学生自身がこの問題に対してどのように対処するか、そしてどのように責任を取るのかが決まっていない状況で、やみくもに琉大祭中止を決定しては、それで責任がうやむやになってしまうのではないか。また学生自身も世間もそれで終わった気になってしまうのではないか。そういう危機感もあったようです。
そこで、今は学生自身が話し合って、何をどう反省し、責任を果たしていくのか。そのための提言です。
☆琉大祭検討委員会その後(同27日)
昨日決まった
1、大学側は一度学生と対話の場を設けてほしい。
2、現段階での琉大祭中止を取りやめて、学生が考えるまでしばらく猶予をくれ。
ということで行動かと思われたが、署名を集める団体名が
琉大祭実行委員会
琉大祭検討委員会
の2つ併記になっていたことから大揉めに揉めました。
2団体併記反対派の主張は、琉大祭実行委員会(自治会主導)とやっていくことは出来ない、というものでした。
ある団体は署名の文面に、謝罪の言葉が足りない、まず謝罪から入らないと筋が通らない、という指摘をしました。会の目的がはじめに琉大祭ありきになってしまっていることに危惧の声があがりました。
また別の団体は独自に活動をしていることも明らかになりました。
議論が白熱し、自治会メンバーと感情的な応酬になりそうな緊迫した状況になったりもしました。
そこを何とか救ったのはとにかく残された時間がない。この状況下で学生同士が対立しあっても、何も解決しない、ということを多くの人が理解していたことでした。最後まで多くの議論があり、一部かみ合わなかったことも事実ですが、何とか一応の合意にこぎつけました。
結果、琉大祭検討委員会の中の一部として、琉大祭実行委員会を組み込むことで合意しました。つまり検討委員会主導で会が進められることで一応の決着がつきました。
☆琉大祭検討委員会その後(同28日その1)
参加メンバーで署名を集めていると、何だか不穏な自治会ビラが…。そこには署名をお願いします。
by琉大祭実行委員会、の名が。あれ、検討委員会主導でやることに決まったんじゃないの…?
昨日決まったことが一体どうなってんだ…?
☆琉大祭検討委員会その後(同28日その2)
とにかく18時からの検討委員会総会に出てみると、昨日の夜中に琉大祭実行委員会と琉大祭検討委員会委員間で、昨日の総会で決まった約束が反故にされていたことが判明した。
そもそも琉大祭を開催したのが琉大祭実行委員会だから、活動主体となる団体は琉大祭実行委員会側以外にありえないそうです。これは実行委員長の発言です。
また琉大祭検討委員会は、その設立を考える段階で、そもそも琉大祭実行委員会の下部組織として、協力・サポートをしながら行動する予定であったことが判明した。
それを最初に言わなかったせいで、昨日・一昨日と不毛な議論が続いてしまった。
下の図を見ながら説明すると、琉大祭検討委員会で一般学生が議論した内容を琉大祭実行委員会≒自治会に提出。それを元に琉大祭実行委員会≒自治会が考えた文面を(琉大祭)参加団体総会に提案し、承認後、大学に提出するということになる。いったい琉大祭検討委員会の役割は何なんだ、ともなりかねず、週明け以降の動きが大変注目される。
27日の段階でも相当妥協しての結論だったのに、それがさらにひっくり返って琉大祭実行委員会≒自治会が主導権を持っている構図になってしまった。結局自治会に動かされているだけ、という徒労感もありーのであった。
■琉大祭問題に関する大学への働きかけ、まとめ図。11月28日

☆琉大祭検討委員会の動き(同30日)
どのように大学側に働きかけるか議論した模様。
☆琉大祭実行委員会の動き(12月1日)
「評議会」を翌日に控え、大学側に琉大祭存続を求める要望書を提出した。
☆評議会開催(同2日)
この日開かれた「評議会」で琉大祭の中止が決定された。中止後の会見で森田学長は、初めから中止ありきであったことを報告した。中止以外に責任のとり方がないということだそうです。この中止以外に責任のとりようがない、という発言は学生・大学をバカにしているという反発があったものの、中止決定自体はほぼ規定路線といえ、大きな驚きをもたらさなかった。
☆琉大祭実行委員会の反応
中止決定に対し、学生の文化と自治の祭典を破壊する行為で、断固として中止撤回を求めていくことを宣言。
☆琉大祭検討委員会の反応
検討委員会は統一見解を示さなかったが、中止もやむなしという意見が聞かれた。これで幕引きを図ろうとする大学側の態度は許せない、中止したことで責任を取った気になっている森田学長らはむしろ無責任だ、との意見もあった。
☆琉大祭検討委員会の動き(同11日)
琉大祭検討委員会は設立時の規に基づき解散した。今後は未成年者の飲酒問題や琉大のあり方について、各人がよく議論しようということになり、学生有志が集まり現在議論中。
■「琉大祭未成年者大量飲酒事件」の論点
琉大祭期間中に、琉球大学構内にて学生が酒類を未成年者に販売した。この問題の主要な争点は、
1、学内にて酒類の販売が行われた。
2、酒販免許がないのに種類を販売した。
3、未成年者に酒類を販売した。
上記3つがあげられる。
■補足事項
☆2003年12月21日現在、検討委員会は解散してしまい、今は有志の学生が集まって琉大のあり方などを考える勉強会を行っています。興味のある方は掲示板に書き込んでください。
☆2004年4月1日現在、琉大祭ではなく、新しい学生の文化と自治の祭典を行う、との自治会案が提出されている。前年の琉大祭実行委員長が、再び自治会長に再任される自体、恥ずかしい話しであると思うのですが。事件後、熱くなっていた学生も今はすっかり冷め、普通の日常に戻っています。一体、あの時立ち上がったパワーの源は何だったんだろうと不思議に思います。
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