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■琉大図鑑!2005(琉球大学受験案内) top by琉大ちゃんねる



★学問の場としての琉大

 琉球大学は、国立大学の中においてSTARSという括りで呼ばれ、島根・鳥取・秋田・琉球・佐賀の各大学と並び国立の底辺校として扱われることがある。特に、インターネットの掲示板などでボロクソに言われることが多いが、学生はあまり気に留めている様子はない。実際に琉球大学の実情をよく知らない人達が外で言い合っているに過ぎないので、あまり気にする必要性を感じないのだろうか?果たして琉球大学の実情や如何に。

★国立大学法人化でどうなる琉大?

 2004年4月、琉球大学を含むすべての国立大学は国立大学法人へと移行する大きな転換点をむかえた。国の財政難の折、89ある国立大学が生き残りをかけた激しい競争時代に突入したのだ。学長の裁量権を拡大することで、各大学とも独自色を打ち出し、個性を打ち出そうと必死になって取り組んでいる様子が伺える。琉大は、その地理的事情から他大学と合併などの可能性は低いが、現状のままではジリ貧になる可能性があり、学長が必死になって大学の個性を打ち出そうとしている(学長が勝手に突っ走って誰もついていってないとの評も)。日本で唯一の亜熱帯気候という地理的特性、地域性を最大限に利用して、国立大学で初めての観光学部や(平成17年度に法文学部に観光科学科の設置を予定)、海洋生産学部(平成18年度に設立予定)を創設しようとしている。つまり、ガチンコで他の国立大学とぶつかり合うのはいたづらに消耗するだけなので、他がやっていない分野でイニシアティブをとっていこうとする作戦のようである。地方国立大が生き残りをかける作戦としては、現状ではベターだと言われている。このような分野に加えて、人文科学系でも沖縄にテーマを求めて、フィールドを広げていこうとしている。また、大学院の定員増や法科大学院の設置など、大学側は改革に熱心なことを内外にアピールしているつもりらしいが、残念ながら広報が下手でうまく伝わっていないのが現状だ。

★ハードはあるけどソフトが…

 少し古い話になってしまい恐縮だが、沖縄サミットが開かれた2000年は琉球大学の開学50周年でもあった。また、2002年は沖縄が日本に復帰して30年のちょうど節目の年でもあった。どういうわけか沖縄サミットの頃から琉球大学はコギレイな大学へと変わってきた。サミットの開催決定と同時に、既存校舎の大規模改修工事が始まり、築20年のおんぼろ校舎は突如として綺麗にリフォームされてしまった。そして新しい研究棟(文系総合研究棟・理系総合研究棟)や、50周年記念会館などが続々と誕生してきている。これは米軍基地と教育振興という政府の飴と鞭抱き合わせ政策の一環なのか、故小渕首相の沖縄への格別な思いなのか、現学長の手腕なのかは定かではないが、琉球大学はその広大な敷地もさることながら、全国の国立大学の中でもかなりキレイなキャンパスになっている。
 ハコが立派になったばんざーい、となるかと言えばさにあらず、琉球大学はハード面はかなり整備が進んできたが、ハコモノをたくさん作ってしまったせいで、肝心なソフト面で相当予算が足りずにカツカツになっている悲しい現実もある。例えば03年秋に出来た文系総合研究棟では、ハコを作るのにお金がかかったため、中に入るはずであった先端コンピュータ機器が一部しか入らず、多くのフロアががらんどうであるというのはここだけの話し。中途半端にケチなことを考えて、当時経営が傾きかけてた佐藤工業に安くで作ってもらおうとしたら、研究棟を立てている途中で力尽きて、会社更生法を適用されてしまったという笑うに笑えない話も。挙句にフロアの仕切り壁が薄いのか、声がそこら中に響いてしまう有様。半端なことはしてはいけないという教訓になった。
 実際、各教官に割り振られた研究予算も削減され、足りない分は企業から寄付してもらうなり何なり勝手にしてね、という状態で、今までとは異なり、教官のパワーによって研究予算に差が出てくる弱肉強食の世界に突入したのかもしれない。そのことに気づいてどこからか予算を集めてくる教官もいれば、学長を非難するだけで何にもしない教官、定年まで穏便に過ごそうとする教官などがいるのも事実である。

★使い難い図書館

 琉大の図書館は蔵書100万冊で、蔵書数県内第二の図書館である。このように言われると立派な図書館を想像してしまうかもしれないが、その内情は結構寒いものである。一体図書館職員がどのように図書を選んで購入しているのか分からないが、とにかく必要な資料がないのである。特に近年出版された書籍や、統計年鑑など、必要となる資料が欠けている。それでも足りない資料は購入依頼を出せば大概購入してくれる分だけましではあるが。しかし、沖縄という離島県ゆえに図書館で購入依頼をしてから入荷まで最低1ヶ月。モノによっては3ヵ月後に入荷、なんてこともざら。何でこんなに遅くなってしまうかといえば、購入依頼を出しても審査があるらしく時間がかかっているらしい。書籍は忘れた頃にやってくる、という図書館である。必要な資料や書籍はアマゾン(インターネット上の書店)などを利用して手に入れたほうが遥かに早く、精神衛生上もよいのが現状である。
 また、開館時間が平日8時半から22時、土日祝日は13時から20時、学校の休業期間は平日8時半から17時、土日は休みという状況。何十年と前から学生は改善を申し入れているらしいが、予算的に厳しいらしく改善されていない。

★で実際のところ

 と、ここまでネガティブなことを書いてきてしまったが、実際問題アホな教授や図書館の蔵書に悩まされているのは他の多くの大学でも同じことであるし、お金がないのも同じである。旧帝大などに比べてしまえば予算は劣ってしまうが、多くの私大と比べれば環境的に恵まれていると言えるのではないか。コンピュータは毎年少しずつ更新され、新しい機材も揃いはじめ、最近は大学もようやく分かってきたのかソフトの充実も図ろうとしている。これらを活かすことが出来ればかなりのメリットになる。要するにハードを生かすも殺すも学生次第である。同じだけの授業料を払っていながら、享受するサービスの内容は学生によって天と地ほどの差がある。賢い学生になって、大学を使い尽くすくらいの根性と気概があれば、やりたいことが出来るのではないか。

★学問に対する姿勢

 琉大生の大学での学問に対する姿勢は大きく3つに分かれている。まず一番多いのが、単に卒業さえすればいい、というタイプ。このグループは必要最低限の単位を取って卒業していく。第2に、ゼミ活動や校外活動にはまって、それだけは熱心に取り組むタイプ。最後に資格試験や公務員試験に一発逆転を託して没頭するタイプ。こんな感じではないだろうか。2番目のグループに面白いタイプの人間が集中している。

★メリット・デメリット

 さて、国立大学を取り巻く状況は、旧帝大など一部の大学を除いて厳しい状況が続いているが、このような状況下で琉大に入るメリット・デメリットについて考えてみよう。
 まず琉球大学の文系については、必修科目が少なく他専攻の授業を気軽に履修できることがあげられる。途中での針路変更もかなり融通が利き、学部学科専攻の変更など担当教官に説得力のある言葉で語れば、サクッと認めてもらえる場合が多い(定員に余裕があるとき)。必修科目が少ないので、かなり自由単位で埋めることが出来るので、趣味に走ったりしている人も多い。
 理系についてはやはり何と言っても国立であることの意義は大きいとのことである。予算が少なくなったとは言っても腐っても国立である。全学的に言えることであるが、国立大学のメリットとして少人数授業があげられ、私大のマスプロ授業とは違い、教授や専攻の学生との仲がよく風通しがよい。
 また授業料が安く、貧乏学生には授業料の免除制度も充実している。また沖縄県外出身者のために寮も用意されていて、1月1万円しない寮費で暮らすことが出来る。また貧乏人が多いので、貧乏でも恥ずかしがる必要が全然ない。寮生には奨学金だけで生活している人もいる。
 逆にデメリットとしては、県内にちゃんとした大学が他にないこともあり切磋琢磨する機会が少なかったり、馴れ合いになってしまう傾向がたまに見られることである。また文系では必修科目が少ないため、意識して専門分野の科目を履修しないと、4年間で自分は何をしていたのか分からなくなってしまう人もいる。研究予算が旧帝大より少ないのはもちろんのこと、バイト先が少なく時給も安い。沖縄県内の失業率は全国平均の2倍近くあり、特に20代までの失業率は20%近い。このような状況なので理系の学部を出ても県内ではまともな就職先は少ない。内地で就職するのであればあまり問題はないのだが、面接時に何故沖縄だったのか聞かれるので、しっかりした答えを用意しておく必要がある。

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