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■琉大図鑑!2005(琉球大学受験案内) top by琉大ちゃんねる



■学部問題

 琉球大学は6学部17学科ある日本最南端の国立大学。学生数はおよそ8,000人。各学科多くの専修コースに分かれており、学部1,2年次が受講する共通教育科目(一般教養科目)や文系科目の一部に100人を超すマスプロ授業も見られるが、基本は少人数授業である。ちなみに学部間のヒエラルキーはあまり感じない。医学部が飛び抜けているのはもちろんだが、一般の学生はあまり興味がない。他には理学部海洋自然科学科の生物系あたりがちょっと目立つかな、という程度である。ただし、家庭の事情で何がなんでも国立大!ということで2年3年4年と必死に努力して入ってきた苦労人が一定数存在する。琉球大学には苦労人と貧乏人が数多く存在するので引け目を感じることはない。

 単位取得に関して、共通教育科目(一般教養)はそれなり楽勝で、文系科目はまぁまぁで、理系は大変というのが大方の認識である。ただ、これは一般的な認識で、教授によって楽勝から激ムズまで様々あるのは言うまでもない。文系は卒業要件が緩く、専攻によっては卒業論文のないところもある。また他学部や他学科の授業を自由にとれる雰囲気があり、やる気次第では結構使える。 

●法文学部

 地方駅弁大学によく見られる、文系学生全員詰めこんじゃいました、的な学部で最も学生数が多い。女子学生の割合が多く、学生の半数以上が女性である。総合社会システム学科、人間科学科、国際言語文化学科の3つにわかれており、それぞれ別個の学部の感がある。全学で最も学生数の多い学部なので良くも悪くも存在感は大きい。
 総合社会システム学科は、法律・経済・経営・政策科学国際関係論の4つに専攻が別れており、専攻が異なると同じ学科でも一度も同じ授業を取らないまま卒業、なんていうこともざらにある。もともとは法政学科・経済学科と別れていたものが、96年に全国的な学科再編の流れで1つにくっついてしまった。再編当時から学科統合に反対する声もあり、学科としての一体感は10年近くたった今でも今でも感じられない。来年度からの観光科学科設置に伴い、再び学科再編を行うべき、との声もあがる。また、従来は学科で一括して入試を行っていたため、希望の専攻に入れない学生が続出し(法律専攻を希望する学生が最も多く、あぶれた人は強制的に他専攻に振り分けられた)評判が悪かった。このため、17年度入試からは専攻ごとに選抜を行う方式に変更された。単位取りに関しては学内で最も楽勝、との噂が絶えない。

 人間科学科は法文学部の中で最も人気が高く、偏差値も高い。人間行動・社会学・地理人類の大きく3つの専攻にわかれており、1年から2年に進級するときにどの専攻に行くかの進振りが行われる。1番希望が多いのは人間行動専攻で、中でも心理学をやりたいという学生が多い。最近は女子学生を中心に社会学も人気だとか。3つの専攻に別れた後に、その中からさらに自身の希望によって履修コースを選択する。
 国際言語文化学科は地域別等に、日本文化・東洋文化・英米文化ヨーロッパ文化・言語情報科学に別れており、日本文化・東洋文化で日東(にっとう)、英米文化ヨーロッパ文化・言語情報科学で英米(えいべい)と呼ばれることが多い。授業は出席重視で、マジメに出席していれば単位は何とかなる感じ。
英米は全専攻の中でも保健学科と並んで最も女子学生が多い。

●教育学部

 教育学部は学校教育教員養成課程と生涯教育課程に大きく分かれており、前者は学校の先生を養成する所で、教員免許の取得が卒業用件に課せられている昔からの純粋な教育学部である。一方、後者は全国的な少子化の影響で教員が余り気味なので、文部省の意向で教職を取らなくても卒業できるという、何だか分からないところである。あぶれた教授の救済措置のために作られたとの説も。いわゆる0免課程。
 教育学部の存在は学内ではとても希薄。教職を取っていない学生にとってはまったく馴染みがない。教育学部内の各専攻は、1専攻あたりの学生数がとても少ないため、アットホームな雰囲気である。ただ、人数が少ないがために、1度人間関係がこじれると卒業までややこしいことになってしまう場合もあるとか。単位取りは楽な方で真面目な学生が多い。教師を目指している学生は多いが、教育学部だからといってみんなが教師になれるわけではなく、現在では2割程度しか教員になれていないのではないかという話である。

●理学部

 数理科学科、海洋自然科学科、物質地球科学科の3学科からなる。95年までは、数学・生物・化学・物理・地学・海洋の6学科からなっていたが、突然降って沸いた学科再編で今のような形になった。2003年までは、2年次へ進級する際に
進振りがあって、希望する専攻に進めない学生が続出し、評判は最悪だった。そのため、今年度入試より専攻別に入試を行っているので、希望しない専攻へ進むことはなくなった。しかし、3年後学期以降研究室へ配属される際に成績が物を云うので、人気の研究室を希望する学生は油断ならない。特に数理科学科以外は実験・レポートの繰り返しで1年次から大変。数理科学科は前の2学科に比べると実験がない分若干楽である。
 03年に発覚した推薦入試の不正によって、今年度の入試から海洋自然科学科の推薦入試の募集人員が大幅に削減された。

※悪名高き進振りは廃止に。海洋自然科学科は生物と科学に分かれるのだが、毎年8割程度の学生が生物系を希望するので進振りが決まる1年の間は気が抜けないとのこと。希望専攻に進めず、中退してしまう学生もいるとか。また物質地球科学科では高校時代地学を勉強したことのない学生が地学系に振り分けられてしまうという悲劇もあるらしい…。誰が考えたんだか何でこんなシステムなんだろうと思う。

●医学部

 医学科と保健学科の2学科からなり、両学科ともに卒業は大変である。
 医学科は国試に向けて6年計画でひたすら勉強していく。2年時以降、専門科目は毎週のように試験があり、鬼のように課題が出される。そのため、学生同士のネットワークが非常に密に張り巡らされており、過去問交換、勉強会するなどして学生は対策に追われている。学科内に友達がいないと、単位取りも卒業は限りなく難しいのではないか。ただし、どんなに大変であろうと、医学科には真面目にコツコツ勉強してきた人が多いので、工学部のように半分が留年するような事態にはならない。今年(16年)の医師国家試験合格率は8割程度で、全国的にはあまり良くないほうであった。
 
保健学科では2年次に看護学と検査技術の2コースに分かれる。琉大の保健学科は「保健学の伝統ある教育機関」(教授談)とのこと。

●工学部

 機械システム工学科、電気電子工学科、環境建設工学科、情報工学科の5学科がある。琉大で最も入りやすい学部(出るのは難儀と言われている)で、入学辞退者数も学内でダントツに多い。沖縄の製造業が弱いから工学部が弱いのか、工学部がヨタいから沖縄の製造業が育たないのか、という鶏が先か卵が先か的な議論をしている。何故工学部の留年率は高く入試偏差値も低いのか、という両者の相関関係を検討する議論が琉大ちゃんねるで行われたりしているが、結論は出ない。学部全体での留年率は3割を超えるが、中でも機械システム工学科、電気電子工学科は年によっては留年率が5割を越すなど、「実験とレポートに追われている」(電電3年次)日々だという。油断していると卒業が怪しくなってしまう。単位取りが非常に厳しいのか甲斐性ないのか、いずれにせよ工学部は留年する人が非常に多いと言える。
 環境建設工学科は従来2年次に進級する際、土木と建築の進振りがあったが、悪評が多く、入試時に両専攻を分けて選抜するようになった。
 情報工学も3年時は特に大変そうである。「サーバー構築などのスキルはあるんだけど、それをどう活かすかっていう発想力が足りない」(法文学部教授談)と、的を射たコメントも。

●農学部

 生物生産学科、生産環境学科、生物資源科学科の3つがあり、生物資源科が学部内では若干ヒエラルキーが高いような、生産環境だという人もいる。海洋自然科学科の生物系を受けたかったが、ちょっと点が足りなくて農学部という学生もちらほら。農学部の付属農場が琉大のキャンパス広大化に大きく貢献している。何故か最近受験生の間で農学部の人気が高まっているらしい。

 生物生産学科は植物生産、畜産、農林経営、生産システム工学の4分野からなっている。牧場で動物の世話をしているのが畜産で、秋には育てたヤギをみんなで食べるヒージャー会が開かれる。生産システムは工学的な側面があり、物理に悩まされる人も。農林経営は理系の中では少し異質な存在。
 生産環境学科は地域環境科学分野と、農林環境学分野に分かれる。工学系分野と生物系分野を混ぜ合わせた感じ。
 生物資源科学科は生物機能開発、応用生物化学、生物資源利用科学と3分野に別れ、バイオテクノロジーや遺伝子について研究するなど、先端の研究をしている感じが受験生に受けるのか人気。

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