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俺、フォーラムの議事録なんて、そんなものが存在してるとは思ってもいませんでした。
ところがどっこい、フォーラム司会の衣笠さんがあの発言が飛び交う忙しい中で、議事の要点を記録していてくれたのです。
ビクーリしたですよ。衣笠さんに感謝です。 あのわずか3時間のフォーラムでは色々語り尽くせなかったことが多かったと思います。
小心者で発言できなかった人もいたでしょう。 前日疲れてフォーラム中にうとうとしてしまった人もいるでしょう。
そんな人もこの議事録を読んで色々思ったことがあったら続きは掲示板で語りましょう。
チャットでもいいよ。 以下の文章は衣笠さんの議事録をそのまま掲載しています。
全体討議「共生を可能にする知恵とは」・実況中継
全体討議のルールは、「先生には発言権はない」、「一人の意見を最後まで聞いてから次の人が意見を言う」とした。
その結果、本当に先生の発言は一言もなかった。初めに前日のバズセッションで話し合ったことを紹介してもらった。
「共生」という抽象的なテーマでこれだけ多数の意見が集まった。 愛・幸せ・親切には色々な形がある。思いやり、飢餓克服すれば幸せ、障害者には親切に、など・
ユニバーサルデザインとしてのTシャツ、市民団体と市役所が協働する長崎住環境の改善・砂漠の緑化、諫早湾の干拓とむつごろう・
距離をおいてつきあうことと、競争という対立があること・対立とバランス・集団が一つの倫理観の下に生きていくと、間違う方向に進んだとき止まらなくなる
・沖縄の米軍の一人の行動で、全体の印象のきめつけはよくない・沖縄のアメラジアンやブラジル移民
・沖縄は米軍基地に依存していて基地が撤退しても観光だけではやっていけない。アメリカ人とよい共生をやってるのだろうか?・高齢者の就職
次に討議に入ったが、ゴングがなった途端手が挙がって(第一発言者だけは、昨夜の打ち合わせに参加した人だったものの)、絶え間なく議論が続いた。
初めて発言する人を優先したが、それでも一度に何人も手が挙がって誰を当てていいのか迷うほどだった。以下、議論を紹介する。
越智 共生ってワイワイ仲良く生活することなのか、それとも適度の競争ってこと?
堤 一つのルールに基く競争がいい、そのためには小さい頃からの教育が大切。
太田 普通は人を殺したりしない、その理由は命の大切さを考えるからじゃなく殺せない、といったなにか別なことがある。
竹田 Aさん嫌い→殺す→Aさんの周り傷付く、だから周りの人全部の問題、だから教育を通じて考えてほしい。
越智 個人が生きていく積み重ねを他人がさっとつぶせるわけはない。
王 死刑と無期懲役の違いについて、罪を犯した犯人を殺していいのか
萬歳 自分も人生まっとうしたいし、相手もそれは同じ。途上国への医療支援で、以前は10人産んで3、4人の生存率だったのに10人育ったら、 人口は増えるし、「親も10人産んだから私も10人産もう」というのでは飢餓がおきてしまう。
中山 「親がそうだから自分も親のやりかたに倣う」のは、日本の少子化傾向と矛盾するし、むしろ意識の変わり方に注意すべき。技術移入により少子化になった。
萬歳 経済が豊かになったから少子化になった。でも全世界裕福にはなれないから国連の力がいる。
蘭 中国やインドでは「子は宝」と思っているから国連家族計画で避妊器具を配った。実際は経済発展が人口抑制につながっている。
王 中国では自然に任せられない人口増加率は、経済発展スピードを上回っており、食べられることが最低条件となっている。
山崎 避妊器具配布はインドでは失敗した。識字率が低いのでコンドームを配ったが、村では子供を取りに来る嫌なイメージをもち、子供を隠すようになって失敗した。 二回目も、コンドームを売るなどの問題がおき失敗、次第に政党同士の足の引っ張り合いになってしまった。
朴 二人以上産んだ人に避妊リングをつける話も聞いた。でも家の存続のためには男の子を産みたいって。
吉田 現実的には農耕で人手がいるのに、表面的な人口抑制政策では意味がない。
竹田 先進国は途上国から安く買っている。「安くていい」という考えから止めよう。
山口 自国の利益を追求して途上国にうわべの助けをさしのべるのではなく、国の枠を超えて利潤の均等化を図るのはどうか。
松島 計算上、世界の食糧生産量は全世界の人口を養える。 野外授業で聞いたように日本で好まれる霜降りの肉牛の飼料は穀物で、インプットされたエネルギーの10%だけが牛肉になるのであって、 残りの90%を途上国に回せば十分。コストを考えすぎず、よりよい配分が大事。
太田 先進国の人々の意識を変えるには?
今井 違う生物の命を食べて私は生きてるっていう実感が都市の人に薄いから、食べ物の経路を、体を使って知る農村留学はどうか。
古川 今飢えている人たちは、農業をしているのだから自給できるのでは?
黒仁田 「いただきます」の意味を知ったら食べ物を残さなくなる教育を紹介。久留米の筑水高校では卵から鶏を育てて自分でつぶして食べる授業がある。 ここで「いただきます」は動物達の命を頂きます、ということを生徒は身をもって学ぶ。
松島 草は「俺は生きてる」と思ってる。それに途上国では商品作物を作っているのであって、食糧生産じゃない。飢餓はむしろ、洪水などで生じた難民に起こっている。
竹田 先進国での余剰分を元の国に戻せればいいんだけど。目先の利益追求の政治体制おかしい。先頭に立ってできるプロジェクトない?
越智 市の集まりとかに誰でも参加できるけど、客は少ない。知らないし、「知ろう」という意識ない。今日集まった人たちが伝えていく義務がある。
中山 先進国=悪という話は情緒的。先進国はなぜ発展してきたか?人が行政に望むのは「自分の生活が豊かになる」ことで、既得権益を捨てるのは無理。 草だけで育ったまずい肉で我慢するのは無理。だから九大農業実験場では草から「おいしい肉」をつくる研究をしている。今ある生活をより良くする方向だ。
吉武 人類皆平等はないのが資本主義だ。社会主義の平等性がつぶれたのは頑張った人も怠けた人も同じ報酬で、頑張った人がばかを見るシステムだったからだ。
太田 もう十分豊かじゃないか。こどもが育てられればいい、といった小さい幸せで満足しよう。ちょっとしたところで面白さを探すとか、 物揃ってなくても満足できるよう心もちを変える。
蘭 欲望に際限はないので、逆行より進む方がいい。
越智 意識論と環境を変える技術は連動している。
中山 人の考えは自由で、一つの答えはない。生活が安全で満ち足りているから「心」の議論ができる。生活に追われていないからこそ技術開発ができる。
花田 ここで自分らができることについて話そう。「後で変わったなー」、と思えること。
黒須 現状をこうしたらいい、という話ではなく、なぜ今の状況になったか、と考える方が現状打破できる。
庄村 これを機に普段から大学間で取り組めたらどうか。
中山 今、が全てではなくて、今後社会に関わる方向で話そう。
竹田 他の国の利益のために働く。
松島 A国の米はB国では育たない。現地での研究はコスト高。日本政府は自国利益のため以外には金を出さない。
太田 無駄遣いしない方がいい。
松島 多少の無駄遣いも必要。備蓄米は作りすぎだろうか。備蓄して三年たったら米粉にして廃棄する。飢餓難民には回さない。
越智 ミスド・マクドも時間過ぎたら廃棄する。無駄をなくすことに話題限定すればできることある。
黒仁田 私は教育専攻なので、教えたいものがまずあって、ごみ捨てしなくなることを子供に教えたい。
堂分 日本から世界に発信する京都議定書、これはお金かかっているけど皆賛同している。 食物についても、日本から提案すれば、それがステータスとなり、国益になる。こういうことにつかうお金は日本のためにもマイナスにならない。
中島 CO2削減には日本の技術力がモノを言う。エコロジー、例えば燃料電池に対する市民の市場への要求があればエコ自動車生産量も増えてCO2削減につながる。
(休憩)
司会者 前半の討議では、命の大切さを実感すること、先進国と途上国の関係で先進国の自国利益追求が途上国の貧困化を招いている、 しかし発展は「生活豊かに」という人々の欲求が推し進めるもので、既得権益損なう方向では人々の抵抗にあう。 方向性転換した新しい提言・技術向上でも自国の利益になる、という話が印象に残った。 あと、提案があったけれども余り話し合われていないことは、ここで自分ができること、今後していきたいこと、どうして今のような状況になったのか、 という点でこれについて話したらどうか。そして、国と個人は分けて話す事、話し言葉OKなのでまとまっていなくても意見を言おう。
中村 自分は経済なので、富生産面の経済から分配面の経済の研究がしたい。
王 今のことを考えないと、明日のことも考えられない。子供の新聞回収、この年代でもできることがある、 私達の年代ならなおさら。あと、日本はなぜ先進国になったか?
竹田 戦後、物質的豊かさを求めて働いたから。
王 日本の方式で、中国も発展できる?
中島 日本は識字率がもともとあったから技術力が向上しやすい土壌があった。
王 技術で発展できない国に対してどんな援助ができるか?
中島 ODAで、技術協力、教育、色々ある。
王 中国では、発展には四段階あり、皆食べられる、ちょっと余裕がある、日本の20年前、先進国になる、で今はは達成していて社会主義でも発展できる。 資本主義で差ができる。
中島 差がつきっぱなしではない。
竹田 援助は、短期的には食糧援助、長期的には教育がある。
今井 私は農学部だから農業技術伝えたい。
太田 自分でできる形でサポートしたい。
原 こうして話ができるのも基礎教育に加えて知識・情報があるからで、教育は大切だ。
吉田 コスタリカでは、自国による教育をして発展している。外国からの知識の注入は画一化の危険。
太田 技術向上で経済がよくなる、でものんびり暮らせて幸せ、というのもありじゃない?
広瀬 「先進国」とは何をもって先進、というのか?
越智 旧植民地は資本主義と金の圧倒的力を見せつけられて、それから脱却するにはある程度経済発展する必要がある。
竹田 いくつかの国が集まって共同援助の形を議論すればいい。
黒須 援助は後々のフォローも大切。
黒仁田 断片的援助では駄目。
萬歳 外国からの押し付けの教育は、流入する文化が自国の文化より優越という印象あるので、自国のよさが言えるための教育が必要。
手塚 「パパラギ」を読んだ。援助をNO!という人がいることも知ってほしい。
司会者 それでは話し合われていないトピック、高齢者の就職と自然との共生についても話そう。
岩本 身近なところでは、保育園と高齢者の集まる所を併設したりしている。
竹田 高齢者の就職では、リカレント学習、いつも最新知識をもって若い人と一緒に長期間働けるようにするがある。
中島 オートメーション化で雇用需要の減少、そして新卒者の雇用不安があるのに高齢者を雇用するのか?
竹田 雇用のバランスが取れていない。
花田 高齢者はフルタイムで働くのは体力的に難しいから、ワークシェアリングで、一方新卒者はフルタイム雇用にすればいい。
今井 技術者のお年寄りは海外で働いてもらうのは?
田中 国内でも、有能な人は働いている。
松島 高齢者は働きたいという意欲があるから、働く機会がもっとあればいい。
蘭 40−50代の人生に疲れたサラリーマンは、リカレント学習してまで会社に残るより多分野で生きがい求められる機会があればいい。 彼らはむしろ年功序列に安住したいのでは?ここで、働く人代表で、大学職員の山口さんに意見を聞こう、ということになった。
山口 社会人の個人としての意見だが、定年後仕事をしたい意欲を閉ざされている面があると思う。 高齢者はお金よりも仕事できる環境がほしい、世の中の役に立ちたい、と思っている。だからボランティアをしたりする。(皆ナルホド、と納得)
吉武 環境との共生に関して、砂漠の植生回復には水ストレス、塩害に強いカム植物が欠かせない。
伊澤 地球規模の環境を守ろう、と言っても意識レベル低い。実際の生活では何も不便はない。「ヤバさ」伝えるのはどうしたらいい?
今井 自文化でいい手法があったら皆使ったらいいんじゃない?
松島 アイスプラントは塩害に強い植物だ。例えば熊本、植木のスイカ産地ではスイカを作りすぎて塩類集積が問題だが、 メセンブリアンタム クリスタリウムというアイスプラントは塩分を吸収して農耕地を増やすことができる。 あと、パーマカルチャーという農法、ビオトープみたいなものだけど、日本でも兵庫県で行われている。
川埜 地球環境報告を読むと「ヤバさ」実感できる。
竹田 今より上の生活に加えて芸術などへの興味を増やしたいと思う。
実に参加者60人中、30人が発言するという喧々諤々の討議となった。
う〜ん、こんなこと話してたんだぁ…。なんて、もぅすっかりフォーラムが過去の話しになっちゃってる人もこの機会に是非勉強してみるのも良いかと思われ。
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